こんにちは。
東京・吉祥寺を拠点に全国各地へ家族写真や、ウェディングフォトの出張撮影を手がけている、bozphoto & styles です。
2019年に撮影をさせていただいた、ハワイでの結婚式からの体験談をご紹介しています。
今回はその第二弾、披露宴編です。
会場セッティングから結婚式が終わる迄についてご覧頂きたい場合は、その1の記事をチェックしてください!
無事に結婚式が終了して、披露宴パーティーのスタートです。
住んでいた時期も合わせて、10回ほどアメリカの結婚式に参加した経験がありますが、9割は手作り結婚式でした。 ようするに、新郎新婦さんが前日や当日の朝から会場入りして、飾り付けやテーブル接点具など、全て準備する形です。
日本のような、全てスタッフが準備してくれる、いわゆる総合結婚式場のような施設もアメリカにはありますが、利用する人はそれほど多く無いかも。
私の場合、ロサンゼルスで一度だけ参列者として行った事があります。 新郎さんの親は郊外に寝室が6個、トイレが10個ある家に住む、超お金持ちさんでした!
ファーストダンスからスタートの披露宴
アメリカの結婚式と言えばダンス。
披露宴は新郎新婦が入場して、そのまま二人のダンスのお披露目、という流れがけっこうメジャーです。
いわゆる「ファーストダンス」という物です。
以前は披露宴は親御さんの挨拶と共にスタートして、お食事がある程度落ち着いてからダンスタイム、という流れもありましたが、ここ10年くらいはダンスから始まる流れのほうが多い気がします。
ファーストダンスの定番と言えばワルツで、ゆっくりロマンチックに踊る物でしたが、ポップ・ソングに合わせて軽快に踊るご夫婦もいらっしゃいます。このダンスのためにプロから振り付けを習ったり、1ヶ月近く練習する方もいます。
今回のご夫婦の場合は、自分らしくゆったりとした踊りをお披露目されていました。
ファーストダンスの後は、ラストダンスと流れていきます。
こちらは
・新婦の彼女のお父様
・新郎と彼のお母様
でのダンスです。
伝統的なアメリカの披露宴では
ラストダンス → ファーストダンス の流れだったのですが、いつの間にか逆になってきましたね。
ラストダンスは日本でいうベールダウンや花嫁入場のような物?!
日本の結婚式ではチャペルに入場する際、お母様が娘さんにベールダウンをしてあげて、お父様と手を繋いでバージンロードを歩く、というのが一番、感動の場面な感じですが、アメリカではラストダンスが一番、親子で涙を流される場面だと思います。
ダンスしながら今までの事を思い出して、パパはこらえきれない涙を流される、的な感じです。
アメリカの披露宴ではDJが一番重要
この日の披露宴では新郎新婦の友人達がバンドを組んで、前半のダンスパートでは生演奏を披露してくれました。
アメリカの披露宴ではダンスがメイン。
後半では一時間以上、ダンスパーティーとなります。
おのずと重要になってくるのがDJ。
アメリカ人は空気を読まないと言いますが、DJだけは本当に、エキスパートの人は空気を読むんですよ。凄いくらいに。その場の雰囲気に合わせて盛り上げたり、ゆったりとさせたりの選曲によって、パーティーのメリハリを付けてくれます。
日本の披露宴で一番重要なのは美味しい食事だったりしますが、アメリカではパーティーが成功するかは、DJにかかっているといっても良いかも。
会場セッティングや料理は手作り、カメラマンは友人が担当してくれるけど、DJだけは大金をはたいてプロを雇う、と決めている方もけっこういらっしゃいました。
以前ホテルニューオータニで撮影をさせていただいたインド人同士の結婚式では、わざわざ一流のDJをシンガポールから呼び寄せたりもしていました。
アメリカの披露宴ではご祝儀が無い?!
日本では式場に入る前に受付でご祝儀袋を渡しますよね。まるで入場料金のようね。 香港など、中華圏の披露宴でも同じような文化はあります。
しかし、アメリカでは入場の際にお祝いを渡す事は一般的では有りませんが、その代わり、いくつか違う風習があります。
ウェディングレジストリ
一つはレジストリという、新郎新婦のいわゆる「欲しい物リスト」。
まずは、二人がアマゾンだったり、日本で言う高島屋のようなデパートのホームページに、二人の新生活で欲しい物をリスト登録します。
次に結婚式のゲストが披露宴の数日前までにそのリストを確認、自分の予算に合った物を買ってあげます。 既に他の人が購入された物はリストから消えるので、品物がかぶる事も有りません。逆にお祖母様などお金に余裕があったら、複数の物を購入してあげてもOK.
とっても合理的ですよね。
マネーダンスでご祝儀をプレゼント
他に時々見かけるのが、マネーダンスというイベント。
ファーストダンスとラストダンスが終わった後、招待されたゲストの皆さんが新郎新婦とダンスをする事が出来ます。
その代わり、ゲストの皆さんは新郎新婦のドレスやスーツにお札を挿します。 通常は1ドルや5ドル程度ですが、近い親戚だと20ドルや100ドルをくれてくれる事も。
20人位とダンスしたあと、二人の体はお札だらけに。
ちょっとストリップショーでお姉さんにはさむのに似てますねw
二人で既に長年生活をしていて、レジストリで買ってもらいたい物が特に無い人などは、マネーダンスをしてご祝儀を頂いたりしています。
アメリカの披露宴での演出
日本の披露宴では演出が目白押し。
ケーキカット、ファーストバイト、ラストバイト、鏡割り、ゲストスピーチ、テーブルフォト、お母様とのサプライズでの退場、お父様とサプライズで入場、キャンドルサービス、友人達の余興、花嫁のお手紙、花束贈呈、
などなど本当に盛りだくさん。
アメリカの披露宴では、あまり演出という物がありません。
上記したいくつかのダンスと、あとは両親の挨拶、あとはゆっくりと一時間くらいご飯を食べて、後半にずっとダンス、って感じ。
ゆっくりと時間を過ごします。
ブーケトスも、意外とやらない事が多いです。
テーブルフォトも、食事中に邪魔するのは良く無いからってことで、提案しても却下されることがほとんどです。
ただ、スピーチは沢山ありますね。
お食事中、「俺にも話しをさせて」って感じで、進行に入っていない人も飛び入りでお祝いスピーチをしてくれることも。
でね、アメリカ人は学校でもスピーチの授業とかあるくらいだから、話すのが皆さん、上手。 絶対にどこかに笑いとオチを入れてくるんですよ。
披露宴でのサプライズイベント
そういえば、この日は一つ、演出がありました。
新郎新婦の長年の友人であり、20年以上お付き合いされているゲイカップルへ、サプライズで人前式のプレゼントでした。
新郎新婦を担当してくれた司祭者さんが取り仕切って、正式が形での式が突然スタート。
新郎新婦からは「お互いへの長年の想いをラブレターみたいに書いておいて」とお互いに内緒で伝えられていたらしく、誓いの言葉の際、そのお手紙をお互いにお披露目していました。
この二人がハグしている写真の左端でかがんでいる青服の人。実はmakkyさん(うちの妻)
むっちゃもらい泣きしているのが写っていましたw
披露宴の途中で二人を連れ出して撮影
アメリカの披露宴で良いなと思うことの一つが、新郎新婦を連れ出し自由ってこと。
日が落ちて空がすっごく綺麗なマジックアワーになった頃。ちょうど夜景写真を撮るにはベストなタイミングです。
そんな時は二人を外に連れ出して、10分くらい写真タイムへ。
フォトグラファー主導で披露宴の進行を多少、当日でも変更してもらうことも可能です。
どのタイミングだったら一番綺麗な写真が残せるか、皆さんがフォトグラファーを信頼してくれるってのが嬉しいです♪
なんとなくケーキカット
基本的にゆるーい感じだったこの日の披露宴。
立派なケーキが用意されていたので、「ケーキカットしないの?」って聞いてみたら、
「あ、そういえばそうね」ってノリで、急遽ケーキカットをすることに。
司会者が「皆さん注目です!」ってアナウンスすることもなく、気がついた人だけ見てね、って感じでした。
そして一番笑ったのがナイフ。
ケーキカット用のナイフが用意されていなかったので、慌ててmakkyさんがキッチンのほうにナイフを探しにいったのですが、その間に新郎が誰かのテーブルに置いてあったプラスチックのナイフをゲット。
そのままケーキカット、始まっちゃいましたw
披露宴の後半はひたすらダンス
披露宴の後半は一時間半くらい、ずっとダンスです。
こここそ、上記したDJが一番活躍する場面。
老若男女のゲストがいるから、それぞれの世代に合わせて「これからは50代以上の人、集まれ〜」的に懐メロ時間が急に始まったり、上手いんですよ。
で、ダンスパートも合わせると合計で4時間くらいにはなる披露宴。
長すぎて疲れたらどうするの?って思いますよね。
疲れた人は、先に帰宅しても問題無し。
実際、翌日は朝番のお仕事がある人は、遠慮無しにとっとと退散したり。
途中で帰って良いから、新郎新婦の挨拶も含めて、主要なスピーチは披露宴の前半に全部やっちゃうんですよね。
アメリカ(ハワイ)での結婚式・披露宴の体験をご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか?
何か、皆さんの参考になりましたら幸いです!
bozphoto & styles はカメラマンの Tsutomu と、ヘアメイク/着付け師/etc を手がける妻のmakky、そしてシュナウザーの三人で運営している小さな写真事務所です。 吉祥寺を拠点に全国各地へ結婚式やフォトウェディング、家族写真などの撮影を15年に渡り手がけています。
写真の基礎はアメリカ時代に培ってきた報道写真から。ドキュメンタリーな写真を得意としています。
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