こんにちは。
bozphoto & stylesの Tsutomu です。
東京・吉祥寺を拠点に全国各地へ七五三やお宮参り、そしてウェディングフォトの出張撮影を手がけている写真事務所です。
今回ご紹介させていただくのは、Elopement Wedding という、アメリカやヨーロッパ、オーストラリアの方々の間で人気の結婚式のあり方についてご紹介させていただきます。
目次
エロープメント・ウェディングってなに?
Elopement(エロープメント) というのは、日本語に直訳すると「駆け落ち」
まるで60年代のハリウッド映画、「卒業」だったり、二人っきりでラスベガスに行って結婚式をした、ブリトニー・スピアーズのよう。
親に許して貰えないからなど、ちょっとネガティブが印象がありますよね。
でも今ではもっと時代と共に言葉は変わっていく物。
エロープメントウェディングとは、二人だけ、もしくはごく少数で挙げる結婚式、そんな意味で広く使われるようになりました。
二人だけで、お気に入りの場所で結婚式を
昔から海外で行われる destination wedding だったり、友人だけで行われる small wedding 的な言葉はありましたが、それとはちょっと違います。
重要なのは、旅行先であまり人がいなくて、それでいて背景が美しい場所で誓い合う事。
それがまるで、「駆け落ちをした二人のよう」 ということで、elopment という名前が付いたようです。
日本人の場合、10年以上前からハワイで家族だけだったり、二人だけで結婚式を挙げるカップルがいましたから、それもある意味で エロープメントかもしれません。
ただ、チャペルのような屋内施設ではなく、公園だったり、ビーチだったり、自然を背景にした形のほうが、海外の人達には好まれるようです。
大自然を背景にした結婚式がメイン
エロープメントウェディングが本格的に流行りだしたのが、2020年のコロナ禍以降。 結婚式にたいする価値観や様式が世界中で大きく変わってきた時です。
結婚式を計画していたけど、度重なる延期となったり、理想の形で行う事が出来なくなった。
であれば、ミニマムな形での結婚式にしよう。
いつかは建て替えされる建物の中ではなく、ずっと残る大自然と共に行うほうが、自分達らしい。
そんな想いがあるようです。
フォトウェディングとの違い
日本でもコロナ禍になってから、フォトウェディングが流行ってきました。 ホテルや大きな結婚式場で50人以上のゲストを招待しての結婚式は行わず、記念の写真だけを残そうという形です。
エロープメントウェディングも、ある意味、フォトウェディングと似ているかもしれません。私達の日本人のお客様でも、和装でのロケーション撮影だけを行い、後は市役所で婚姻届を出すだけ、という方も多数いらっしゃいます。
エロープメント・ウェディングの何が違うかというと、目的が儀式なのか、写真を残す事か、だと思います。
キリスト教の方は結婚式は勿論、大統領就任の時だったり、裁判の時でも「誓約」をします。
いわゆる「けじめ」的な物を大切にしているのかもしれません。
bozphoto & styles では過去に何度も、海外からのお客様の エロープメントウェディングを撮影させていただきました。皆さん、儀式の際にはプロの牧師さんを雇われたり、友人の方に証人として立ち会っていただいたりされていました。
ハネムーンも兼ねた結婚式
せっかくだから遠出して、今まで行った事が無い場所を二人の出発点にしよう、そんな想いで海外旅行も兼ねたエロープメントが多いのですが、その中でも実は最近人気なのが日本。
え? ハワイとかイタリアとか、オーストラリアのほうが綺麗な場所が沢山あるでしょう、
そんあ風に感じた方も多いかもしれません。
でも、ヨーロッパの人達にとって、実は日本が憧れの場所と考えている方も多いのです。
日比谷公園でのエロープメント
今回ご紹介させていただいているのは、ニュージーランドから来られたカップルの結婚式。
始めての日本旅行で、都会のど真ん中だけど、緑も少し味わえる、NYのセントラルパークのような場所で結婚式を挙げたい、そんなお問い合わせを頂きました。
最初にリクエストを聞いたとき、「マジか?」と思いましたよ。
セントラルパークって、そんなお洒落な場所、東京にあったっけ? って思って。
東京に長年住んでいる私としては、雑踏がひしめき合う街ってイメージが先行していましたから。
いくつかの公園などをご提案して、お二人が一番気に入られたのが日比谷公園。
東京駅のすぐ近く、日本で一番有名な高級ホテル、帝国ホテルも目の前。
丸の内のビル群に囲まれているのに、一歩入ると少し静かな大自然。まさにセントラルパークじゃないか、との事でした。
結婚式を取り仕切る司式者
フォトウェディングではなく、あくまでもセレモニーがメインとなるエロープメントウェディング。
二人の結婚式を取り仕切る方を見つけてあげないといけません。
日本人の結婚式の司会者さんでしたら沢山知り合いがいましたが、ちょっと違う気がする。外国人相手となると、やっぱり英語ネガティブのほうが良いかなと思ったり。
調べて見たら、結婚式の司式者(ししきしゃ)という、儀式を取り仕切る人を派遣している会社があるそうで、そこの代表者さんに来ていただく事になりました。
英語ですと Officiant とか、celebrant って言うそうです。
そんなお仕事もあるんですね。
アメリカとかニュージーランドなどは宗教に囚われない結婚式を行いたい方も多いので、全てに相違なく対応出来る方が大事だそうです。
重要なの結婚に対しての気持ちを伝え合う誓いの言葉
エロープメントウェディングの特徴、そしてとっても重要とされるのは、新郎新婦が自分の言葉で誓いを交換する事。
相手に伝えたい想いを手紙にして、「誓いの言葉」として読み合う事で決意を分かち合います。普段は言えなかった事も、結婚式だからこそ言える事も。そんな言葉を声にして読み上げます。
写真を残すだけでなく、3年間付き合っていたけど、この機会に新しいパートナーの面を知る事が出来たかも。 ニュージーランドからのお二人も、結婚式を終えた後、そんな事をお話されていました。
二人の小さな結婚式には、お互いの友人達も一人ずつ、証人として参加してくれました。
それにしても新郎さんの友人はカッコイイ。 若い頃のジェームズボンドのようですよ。
エロープメントウェディングのデメリット
いくつも良い点を挙げさせていただきましたが、いくつものエロープメントを撮影してきた経験から、少しだけ大変な点もご紹介させていただきます。
まず、季節に左右されます。
この撮影をさせていただいたのは4月の終わり。 ちょうど辺りが暖かくなり、ネモフィラも綺麗に咲いていて、これ以上ないベストタイムでした。
しかし、東京の冬は寒い。 真夏は37℃越えの猛暑。天候によってはとっても大変です。
それに関しては、時期を選んだり、シーズンに合わせた場所を探すのもありです。
雨の日はどうするの?
屋外でのセレモニーなので、一番心配なのはお天気。
雨になったら折角のハレの日が台無し、って思われるかもしれませんが…
今まで撮影したエロープメントでは雨の日も何度かありました。
その場合は、時間をずらしたり、プランBとして屋根がある場所も探しておいたり、以外に傘を差しての結婚式も素敵でした。
そんな結婚式をされた皆さんに聞いてみると
We love trouble!!
と話されていました。
アクシデントも思い出。 それも大自然での結婚式の醍醐味だよ。
そんな風にとらえる事が出来る方には、オススメです♪
結婚式って自由で良いよね
今までエロープメントウェディングは15件くらいを撮影させていただきましたが、今回ご紹介した日比谷公園のが実は初めての会。
この二人のセレモニーを見て、結婚式ってどこででも挙げる事は出来るんだな、
そんな風に思いました。
結婚式ってもっと自由で、カジュアルってのもありかも。
そんなアイディアを頂いた一日でした。
さて、ここからはこの日撮影させていただいた他の写真もまとめてご紹介させていただきます。
10分ほどのセレモニーを終えた後、1時間ほどを日比谷公園の自然を背景に、二人のウェディングフォトも撮影させていただきました。
bozphoto & styles について
吉祥寺を拠点にした小さな写真事務所です。
カメラマン Tsutomu の写真のスタートはアメリカでの報道カメラマン。 記念写真だけでなく、ドキュメンタリーとしてふとした瞬間の表情もとらえます。10年後、20年後に見返した時の大切な思い出のために。
撮影プランについて
結婚式当日や和装や洋装でのロケーションフォト、私服でのエンゲージメントフォトなど、様々な形での撮影をお引き受けしております。
まずはお問い合わせください。お二人にとってどのような写真が残せるか、詳しくご相談を承ります。
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