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吉祥寺での花嫁行列|神輿で進む結婚式の一日(二話)

  • 2 日前
  • 読了時間: 8分

更新日:1 日前

吉祥寺サンロードで神輿に乗った花嫁と新郎が進む花嫁行列の様子


4月6日、日曜日の朝9時半の吉祥寺。


まだシャッターが閉まっている店も多い、朝の商店街の中を、ハッピを着た人たちの行列がゆっくりと進み始めました。


中央には、10数人に担がれたお神輿。

でも、その上に乗っているのは神棚ではなく、新郎新婦のお二人です。


そう、これはこれから結婚式を挙げるお二人のための花嫁行列。


新婦さんのご家庭は、代々吉祥寺の商店街に縁があり、

お父様は地域の祭りを長く支えてきた重鎮メンバーのひとりです。


そんな娘の門出を祝うため、吉祥寺秋祭りの仲間たちが集まり、

商店街を神輿で進む花嫁行列が行われることになりました。


前回の記事では、朝7時からお二人のご自宅近くで行われたお支度の様子と、

桜を背景にした静かなロケーションフォトの時間をご紹介しました。


そして今回の第二話では、

いよいよ吉祥寺の街を進む花嫁行列、本番の様子をご紹介します。





神輿の前に集まる祭り仲間

吉祥寺の商店街で花嫁行列の進行を確認する祭りメンバー


ヨドバシ吉祥寺の裏手に到着すると、すでに神輿の周りには多くの人たちが集まっていました。


ハッピ姿の人たちが並ぶ様子は、まるでお祭りの始まりのようにも見えます。

でも実際には、これから始まる花嫁行列の段取りについて、真剣な打ち合わせが続いていました。


どのルートを通るのか。

神輿の動き方や、行列の順番。

そして商店街を進むための交通整理についても細かく確認していきます。


担ぎ手の人たちにとっては祭りの神輿と同じようでいて、

今日は結婚式という特別な日。


花嫁を乗せた神輿を、安全に、そして賑やかに街へ送り出すための準備が進んでいました。





吉祥寺秋祭りの仲間と白無垢姿の花嫁・紋付袴の新郎の記念写真

まずは新婦のお父様が所属されている町内会のメンバーでの記念写真を撮りました。


その後、この花嫁行列に協力してくれる、吉祥寺の10個の商店街メンバーそれぞれと、新郎新婦との写真も撮りました。


ただ単に花嫁行列をするだけだと、撮影を担当する私も、新郎新婦も聞いていたので、現地に到着してビックリ。ここまで大がかりな感じになっていたのです。





吉祥寺秋祭りのメンバー約100人が集まった花嫁行列の集合写真

お祭りメンバー全員での記念写真。

この日の為に100名くらいの人達が集まってくれていました。






出発前の御神酒

花嫁行列の出発前に御神酒で乾杯する吉祥寺秋祭りの担ぎ手たち


出発の前に、担ぎ手の皆さんに御神酒が配られました。


小さな紙コップに注がれたお酒を手に、神輿の前へ集まります。

音頭を取る人の声に合わせて、全員で乾杯。


ハッピ姿の人たちが一斉にコップを掲げると、その場の空気も一気に明るくなりました。


担ぎ手たちの表情もどこか楽しそうで、

これから始まる花嫁行列への期待が伝わってきます。


神輿の周りでは、最後の準備も進んでいました。

いよいよ吉祥寺の商店街へ向けて、花嫁行列が出発します。





吉祥寺の街を先導する提灯を掲げた花嫁行列の先導役
吉祥寺の大通りを進む花嫁行列の様子
提灯を掲げて進む吉祥寺の花嫁行列



吉祥寺の街を進む花嫁行列


さて、いよいよ花嫁行列がスタートしました。


ひととおりの挨拶を終えると、いよいよ花嫁行列がスタートします。

先頭を歩くのは新婦のお父様と、その弟さん。ふたりで声を合わせて「木遣り(きやり)」を歌いながら、行列全体を引っ張っていきます。木遣りは、江戸時代から続く労働歌のひとつで、普段は神社の祭りや建築の現場などで耳にするもの。独特の節回しとよく通る声が、朝の吉祥寺の通りに響いていきました。

その後ろには、法被を着た町会のメンバーたちが続きます。提灯が揺れ、纏が回り、日曜日の朝の吉祥寺に、突然お祭りのような光景が現れました。






神輿に乗る花嫁と新郎

吉祥寺の商店街で神輿に乗る花嫁と新郎

サンロード商店街の入り口にさしかかると、いよいよ新郎新婦がお神輿に乗り込みます。


このお神輿は、新婦のお父様の手作りです。家にあったパイプ椅子を板に固定して作ったもの。いかにもとび職らしい、実用的でおおらかな発想です。華美ではありませんが、そこにある確かな愛情のようなものが、このお神輿には詰まっていました。


白無垢姿の花嫁が赤い番傘を手に高い位置に座り、となりには紋付き袴の新郎。ふたりを囲むように100名余りの担ぎ手たちがお神輿を持ち上げると、ゆっくりと商店街のアーケードの中へと進んでいきました。







30年ぶりの花嫁行列


実は吉祥寺でこうした花嫁行列が行われたのは、この日が30年ぶりのことだそうです。


何も知らずに日曜日の吉祥寺に来ていた人たちにとっては、突然のことだったと思います。足を止めてじっと見つめる人、スマートフォンを取り出して撮り始める人、驚いた顔で隣の人に何かを話しかける人。お神輿が通り過ぎていくたびに、商店街のあちこちで小さな反応が生まれていました。


祭りの日でもない春の朝に、白無垢の花嫁が吉祥寺を練り歩く。そんな光景がこの街で見られたのは、長年この地域の祭りに関わり続けてきた、新婦のお父様とその仲間たちがいたからこそのことでした。




武蔵野八幡宮へ、行列が続く

吉祥寺の街を進む花嫁行列と神輿を担ぐ祭りメンバー


サンロード商店街を抜けると、新郎新婦はお神輿から降り、そこからは自分たちの足で歩いていきます。法被姿の行列はそのまま続き、提灯や纏が揺れながら、一行は武蔵野八幡宮へと向かっていきました。


花嫁行列の時間は、全体でおよそ30分ほど。朝の吉祥寺の街を、白無垢と紋付き袴の二人が歩いていく光景は、沿道の人たちにとっても、なかなか見られるものではなかったと思います。




武蔵野八幡宮に到着


鳥居をくぐり境内へ入ると、

さきほどまでの賑やかな掛け声も少し落ち着き、

街の中とはまた違う静かな空気に包まれます。


吉祥寺の商店街を進んできた花嫁行列が、

いよいよ神社へ到着しました。


ここからは神前式の時間です。


式の前に、まずは境内で家族写真の撮影。

白無垢姿の花嫁と紋付袴の新郎を中心に、

ご家族が並び、挙式前の一枚を残しました。








挙式前のひととき


挙式の前、境内ではそれぞれ家族との時間を過ごしていました。


まずは新郎とご兄弟での記念写真。

新郎は五人兄弟。久しぶりに揃った兄弟たちの前で、少し照れながらも楽しそうな表情を見せていました。


その少しあと、花嫁のもとへお母様が近づき、

口紅をそっと整えます。

式が始まる前の、母と娘の静かな時間でした。


そしてもう一枚は、お父様との写真。

祭りではいつもハッピ姿で神輿を担ぐお父様ですが、

この日は花嫁の父として、娘の隣に立っています。


これから始まる神前式を前に、

家族それぞれの時間でした。





いよいよ神前式の時間です。


花嫁と新郎、そしてご家族が社殿へ入り、

ここからは神職による神前式が執り行われます。


武蔵野八幡宮では、挙式中の写真撮影は基本的に行われていないため、

私たちはこの時間、社殿の外で待機していました。



武蔵野八幡宮は、吉祥寺の総鎮守として知られる神社で、

長い歴史を持つ地域の守り神でもあります。


普段は初詣や七五三で多くの人が訪れる神社ですが、

こうして結婚式が行われる日には、また違った特別な空気に包まれます。


しばらくして、社殿の中からゆっくりと人の動きが見えてきました。

神前式が終わり、いよいよ新郎新婦が外へと戻ってきます。





挙式を終えて



神前式を終え、新郎新婦が社殿から戻ってくると、

集まっていたご親族や祭り仲間から大きな拍手が起こりました。


まずはご親族での集合写真。

神社の前で、挙式を終えたばかりのお二人を囲み、記念の一枚を撮影しました。


そのあと改めて、祭りメンバー全員でも集合写真を撮影。

この日、花嫁行列のために集まった人はおよそ100人ほど。

吉祥寺の秋祭りに関わる仲間たちが、神社の前にずらりと並びました。




写真撮影が終わると、

花嫁から皆さんへ感謝の挨拶がありました。


実は彼女、数ヶ月前には一度、結婚式そのものをやめようと思っていたそうです。


100人近い人たちに囲まれて神輿に乗り、

それを吉祥寺の街中の人たちに見られるなんて、

恥ずかしい以外の何ものでもない。


父親のためとはいえ、そこまでしなくてもいいのではないか。

そんな気持ちもあったと話していました。


それでも改めて、結婚式を行うことを決めた新婦。


挨拶の中で彼女は、涙を流しながらこう話していました。


「こんなにたくさんの人たちに囲まれて、今日のような日を迎えられて、本当に私は吉祥寺に生まれ育って幸せです。」


その言葉が終わると、

集まっていた皆さんから大きな拍手が送られていました。









提灯のトンネル


最後は、祭り仲間たちが提灯を掲げて並び、

新郎新婦のために提灯のトンネルを作ってくれました。


その中を二人がゆっくりと歩いていきます。


提灯の向こう側では、仲間たちが笑顔で迎えます。






そして披露宴へ

ホテル披露宴会場に飾られた花嫁行列の提灯と結婚式の高砂席

神社での結婚式と花嫁行列を終え、

このあとは場所を移してホテルでの披露宴が始まります。


吉祥寺の街を巡る花嫁行列、

そして神社での神前式。


たくさんの人たちに見守られながら迎えたこの日の結婚式は、

まだもう少し続きます。


ホテルで行われた披露宴の様子は、

また次の記事でご紹介します。


吉祥寺の仲間たちも参加した、少し特別な披露宴でした。







bozphoto & styles の結婚式撮影について


bozphoto & styles では、決まったポーズを次々と撮るスタイルではなく、結婚式の一日の流れの中で撮影していきます。


お支度の時間や家族との会話など、その日の空気も含めて写真として残していきたいと考えています。

結婚式は場所やご家族によって雰囲気もさまざまです。


bozphoto & styles では、その日その場所で生まれる時間を大切にしながら、一日を写真として残しています。


結婚式撮影をご検討中の方は、どうぞお気軽にご相談ください。













bozphoto and styles について

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bozphoto & stylesは、日常のかけがえのない瞬間から、特別なウェディングの日まで。自然な感情やストーリーを大切に、写真に写しとることを目指しているフォトグラファーチームです。


おふたりらしさがふっとにじみ出るような、そんなリラックスした時間を一緒に作りながら、心に残る一日を丁寧に撮影していきます。井の頭公園での和装撮影も、四季や光を感じながら、世界にひとつだけの物語を形にします。


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