
紅葉シーズンは日本が一番美しく、色鮮やかに見える時期といっても過言ではありません。
もちろん、結婚式としても一番人気な時。
このコロナ禍で結婚式の件数は例年よりもかなり減ってしまいましたが、
そのかわり、せめて綺麗な風景と共に二人での記念は残しておこうという、
ロケーションフォト撮影のご依頼を多数頂きました。
コンクリートジャングルに囲まれたイメージの東京ですが、
意外と紅葉が綺麗な庭園は沢山あります。
ただ、ここ最近になって過去に撮影をさせていただいた都内の庭園が、
紅葉時期は混み合うという理由で、婚礼撮影を禁止とする場所が増えてきました。
コロナ対策というのが名目のようですが、
他にも色々と理由はありそうです。
そこで去年から訪れるようになったのが、昭和記念公園。
東京から西へ車で約一時間。
東京ドーム35個分、ディズニーランドとシーを両方足しても、
まだ1.5倍くらい広い、広大な公園が広がっています。
そんな広大な公園、勿論沢山の紅葉スポットが点在しています。
その中にある日本庭園で今回、撮影させていただく事になりました。

全国各地にある名だたる日本庭園、
例えば金沢の兼六園や高知の栗林公園などでの撮影経験はありますが、
そこにひけを取らない位の壮大さと、美しさを持っているのが、
昭和記念公園の日本庭園です。
欠点は、昭和記念公園自体が広すぎて、日本庭園にたどり着くまで20分はかかる事。
重い白無垢を着て、履き慣れていない草履での長い道のり。
撮影が始まる前にヘトヘトになりそうな距離です。
コロナ禍で結婚式もいつ行う事が出来ないこの頃。
せっかくの記念写真の機会ということで、
両家のご両親や妹さんご夫婦も撮影に駆けつけてくれました。
皆さんも20分以上のハイキングに付き合っていただきました。
撮影が始まる前にひとまず、
みんなでおにぎりとお茶で一服しましょうよ、そんな気分だったかもしれません。
家族もせっかく集まってくれたので、
紅葉の下で皆さんを承認として、
ちょっとしたプチ・セレモニー、指輪の交換の儀を行ってみました。
これだけ綺麗な場所って知っていたら、実際に結婚式をおこなっても良かったかも、
そんなお話も新婦さん、撮影後にお話されていました。
庭園の道は回遊式。
ようは池の周りを歩きながら、刻々と変化していく景観を楽しめる造りになっているそう。
個人的にはこの飛び石の場所からの景色が一番好きでした。
一時間ちょっと歩いた所で花嫁さんはお色直し。
色打ち掛け姿へ変身いたしました♪
白無垢よりもちょっと重くなるけれど、
その分、華やかさも少しアップします。
庭園をさらに歩いて行くと、色打ち掛けの色に合わせて、
辺りの紅葉の色まで黄色から朱色へと変化していたのも、
たまたまなのか、無意識に狙っていたのか、
ちょっとした面白さがありました。
お二人の結婚式は今年の夏前頃だとか。
無事に結婚式も行える事を祈るばかりです。

Photo by Tsutomu & acco
昭和記念公園 - 日本庭園