
古来日本では、花嫁さんは生まれ育った自宅でお支度をして、日が落ちる頃に花嫁行列で新郎の家に向い、その家で「祝言と言われる結婚式を行う、という流れが一般的でした。
住宅事情的にご自宅に沢山の人を呼んでの結婚式を行う事が難しくなり、ホテルや式場で結婚式を挙げる事が一般的になったのが戦後くらいからでした。
自宅で花嫁になる
でも、これからも二人で一緒に過ごしていく大好きな自宅。
今までの思いでもいっぱいある場所で花嫁さんになり、結婚式を過ごし、翌日には
「昨日は良い一日だったね。これからまた一緒に頑張ろうね」
そんな、いつものちょっとだけ延長線上にあるような結婚式を挙げてみたい。
三鷹市にお住まいのお二人から、そんなご依頼を頂きました♪
ご自宅でのお支度シーンから
地元で結婚式をしたいと決めた時、一番最初に決めたのはカメラマンだったそう。
綺麗なチャペルや厳かな神社、美味しい料理や綺麗なブーケ、ウェディングドレスや飾り付けなど、そして全てを取り仕切ってくれるプランナーさん。
結婚式には様々なプロフェッショナルな人達が関わり合うイベントです。
その中でもお二人が一番大事かなと思ったのは写真。
10年後、20年後、あの日の事も思い出すには、良い写真を残すことだよねと思い、ネットで様々なカメラマンをさがして、私達にたどり着いたそうでした。
そして、次に考える事になったのが式場選びでした。
やっぱり日本人だし、一番花嫁として一番綺麗だと思うのは白無垢かな。
そう思い、自宅周辺で神前式を挙げる事が出来る神社を探す事になりました。
東京都内、沢山の神社での撮影経験もある bozphoto & styles。
いくつかの候補の神社をご紹介させていただき、気に入っていただいたのは、杉並区にある井草八幡宮さんでした。
井草八幡宮について

杉並区善福寺にある井草八幡宮さん。
荻窪駅と上石神井駅のちょうど間くらい、静かな住宅地の中に佇んでいる神社です。
創建されたのは平安時代、今から約1000年近く前だと言われています。
境内は約一万坪と、都内では明治神宮や靖国神社の次に広い敷地を誇っているそう。 ただ、その境内の半分以上は人が入れない森となっており、その中から沢山の鳥も聞こえてきます。
そんな自然を感じさせてくれる神社さんです。
井草八幡宮は武蔵野市や杉並区にお住まいのご家族にとって、七五三やお宮参りではとても人気の神社さん。10月〜11月の秋シーズンになると、境内のあちこちで着物を着た子供達がはしゃいでいるのを見かけます。
Bozphoto & styles はこの神社が地元という事もあり、毎年10回以上は訪れて、子供達の写真を撮っています。
井草八幡宮での結婚式について

七五三ではとても人気の神社さんですが、結婚式が行われるのはけっこう希。 素敵な神社さんで撮影スポットも沢山あるのに、なんだか勿体ない気がします。
欠点としては、周辺に披露宴会場となる場所が無いことかもしれません。
ちょっとした40人〜50人位の披露宴が出来そうな華やかなレストランやホテルを探すとなると、吉祥寺まで20分ほど、時間がかかります。
その分、自分達だけで時間を気にせずに、ゆったりと結婚式前や挙式後、沢山の写真を撮らせて頂く事が出来ます。
ただ、結婚式が少ない分、境内では新郎新婦だけでの貸し切り状態。 10組くらい結婚式が行われていて、他の花嫁さんとも出会う可能性がある明治神宮などと比べて、二人だけでの特別感はあります。
そして、ゆっくりと時間をかけて写真を撮る事も可能。
結婚式が始まるまで約1時間。境内でたっぷりと写真を撮らせて頂きました。

● 楼門(ろうもん)
長い参道を進むと現れる楼門。
ここからが神社のメインの境内となります。
鮮やかな朱色、そして大きな門構えなので、一番映える写真スポットでもあります。


井草八幡宮での結婚式は15時からのみ
こちらの神社で結婚式をされる場合、ひとつだけ注意点が。
平日であれば11時から15時まで、好きな時間で結婚式を挙げる事が出来ますが、土日で受けつけているのは15時のみ。 夕方からの結婚式となります。
ただ、夕方の光が差し込んで来る時間ではあるので、参進はとても綺麗な感じにはなると思います。
境内でたっぷりと写真を撮り終えた後、神社の社務所へ向かいました。
こちらでご家族へは始めて、花嫁姿のお披露目となります。
本当は控え室でどーんと「お披露目」を狙っていたのですが、ちょうどご両親と入り口でばったりと会いました。
はじめて神社で花嫁を見たお父さん。
涙いっぱい目にためて
「きれいやな・・・」
そう言って目頭を抑えたていました。
控え室では式の説明を受けたり、親族紹介をして、少しだけゆったりとした時間を過ごします。
そして結婚式がスタート。
まずは本殿まで新郎新婦と親族などの参列者が列をなしてご社殿に向かって歩いて行、「参進」とよばれる儀式から始まります。
昔の祝言でいう、新婦の家から新郎の家に向かってあるく、花嫁行列からの流れをくんでいると言われています。
この結婚式が行われたのは4月の初め。
15時は少しずつ夕方が始まる時間で、光と影がドラマチックに二人の参進を演出してくれました。
井草八幡宮の神殿内での様子
七五三やお宮参りではカメラマンは本殿にはいる事が出来ません。
本殿内での撮影は、結婚式の時のみ許される特別な事。
社殿の中は薄暗く、とっても厳かな雰囲気があります。
無事に結婚式を終えた後は、本殿前で集合写真も撮らせて頂きました。
このお二人は披露宴はせず、この後は私服に着替えてご家族・ご親戚だけで近くのお店、木曽路さんでお食事会をされました。
その流れであれば、プランナーさんも必用ありません。
自分達で全て計画して、一日の流れのアドバイスは私達、bozphoto & styles のほうでもさせていただきます。
井草八幡宮だけでなく、地元でお支度をして、結婚式を検討されている方、是非お問い合わせくださいね。
興味のある方はLINEか、フォームのほうからご連絡ください。
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