日本で一番初詣の参拝者が多い神社といえば明治神宮。
おのずと、七五三詣りでも長年、明治神宮さんが一番人気のある神社でした。
しかしながら、最近は少し人気が減ってきている気がします。色々と理由はありますが、そのうちの一つが、境内での記念写真が禁止になった事。
もちろん、個人的にご家族が撮影する分には問題ありませんが、プロカメラマンが同行しての撮影は、数年前から「お断りさせていただきます」という方針になりました。
せっかくのお子さんの成長の記念日。
自分達も子供達と楽しみたいので、そうなるとプロの撮影は依頼したい、という方も最近は増えてきました。
そうなると、明治神宮は候補から外れてしまいます。
明治神宮でご自分達の結婚式をされた方や、お子さんのお宮参りをされたご家族でも、別の神社にしよう、というお話を聞くようになってきたこの頃。
そこ人気が出てきたのが、赤坂日枝神社さんです。
以前から人気はありましたが、この数年、それにさらに拍車がかかってきた気がします。
10月〜11月の七五三シーズンになると、本殿前の広場には30組くらいの七五三詣りのご家族がいらして、そのうちの7割くらいはカメラマンが同行されています。
もうね、週末も平日も毎日がお祭りのようです♪
赤坂日枝神社ってどんな所?
多くの方は既にご存じだとは思いますが、最初に日枝神社さんについて少しだけ、どんな神社さんかご紹介させていただきます。
■赤坂日枝神社
【住所】東京都千代田区永田町2丁目10−5
【アクセス】
千代田線 赤坂駅 3分
南北線・銀座線 溜池山王駅 3分
千代田線 国会議事堂前駅 5分
銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 8分
首都高速霞ヶ関インターより5分
【駐車場】境内にあり
【ご祈願】午前9時~午後4時
【ご祈願の受付】当日の受付に並んだ方の順
【ご祈願中の撮影】不可
詳しくは公式ホームページもご覧下さい
東京の政治の中心地、永田町から徒歩3〜5分で行ける距離、周りには高層ビルが建ち並ぶ、まさにザ・東京という場所にありながら、ここだけは異空間的な雰囲気がある日枝神社さん。
国会などを観光している際中に迷い込んで来る外国人観光客も多数いらっしゃいます。
ニューヨークで言えばセントパトリック大聖堂、パリで言うとノートルダム大聖堂みたいな存在なのかもしれません。
川越からお引越してきて日枝神社さん
日枝神社が創建されたのは1978年。当時この辺りを収めていた大名が江戸城を建てる際、城内に鎮護の神として川越山王社を勧請したのが始まりです。
元々の日枝神社さんは今でも、川越の喜多院というお寺の隣にひっそりと佇んでいます。 観光地川越なのに、あまり参拝者を見かけないので、喜多院などを訪れた際はチェックしてあげてください♪
お猿さんが神の使い
日枝神社には四柱の神様がおまつりされています。 大山咋神(おおやまくいのかみ)は五穀豊穣の神、工事安全の神、醸造(酒造り)の神として崇められています。 昔はお米がお金代わりだった事もあり、五穀豊穣から商売繁盛の神様として、参拝者さんの願いが変わってきた気もします。
そんな日枝神社さん。神社の守り神といえば普通は狛犬ですが、ここではお猿さんが神様の使いとして祀られています。
猿は「魔が去る」「えん(縁)を結ぶ」と、ちょっとシャレを効かせた江戸っ子ぽい解釈があるみたいw
お猿のお札やお守りは可愛らしくて参拝者さんにも人気です。
巫女さんパージョンのリカちゃん人形が貰える神社
そして、日枝神社と言えばリカちゃん!
七五三詣りをすると神主さんから色々なお祝い品を頂けますが、日枝神社は格別。
女の子には巫女さんの衣装を着たリカちゃん人形を貰えます。
これが本当に人気で、元々は近所の神社に七五三詣りする予定だった七歳児が、お友達から「リカちゃん貰った!」と教えて貰って、「私も行きたい!」となり、車で40分以上かけて日枝神社に参拝場所が変わった、的なお話は毎年聞きます。
ちなみに男の子が貰えるのはウルトラマン。
別に紋付き袴とかは着ていませんw
ご自宅でのお支度から撮影はスタート
bozphoto & styles で七五三撮影で人気のご依頼は、ご自宅にスタッフがお伺いして、お子さんやママのお支度のお手伝い、そしてその撮影からスタートさせていただく形。
この日もお近くのご自宅マンションに訪問させていただきました。
七五三のお支度中はどんな写真を撮るの?
お子さんのご両親のお支度両方のご依頼を頂いている場合は、先にパパやママの着付けやヘアメイクから担当させていただきます。
その間カメラマンは何をしているかというと...
子供達とお話してみたり、普段の生活をちょっとドキュメンタリー的に撮ってます!
ちょうど朝ご飯が終わったばかりのちびっ子達。
食後のヤクルトを楽しんでいる所をパチリ
段々とカメラマンになれて貰えると、二人のお気に入りのオモチャを紹介してくれます。お兄ちゃんは仮面ライダーの変身ベルト、妹ちゃんからはプリキュアの人形達を沢山ご紹介いただきました。
妹ちゃんは、
「最初は恥ずかしくてモジモジする事もあります」
とママから伺っていましたが、絵本を一緒に読んだりしていたら、けっこうすぐに打ち解けてくれました♪
上の写真はお兄ちゃんが変身ベルトだけじゃ足りないと思い、他の大量のオモチャをまさにぶちまけて紹介してくれようという瞬間(笑)
前日から一生懸命部屋を片付けていたパパは泣いておりましたw
お部屋には子供達の芸術作品がしっかりと額に入れて飾られておりました。 こうやって置いてあると、素敵ですよね。
絵本も読んで貰ったし、ちょっとママの様子もチェックとお支度部屋に遊びにきた娘ちゃん。
「私の番はいつなの?」と何度も質問されていました。
やっと自分が主役になれる場面になって嬉しそうな娘ちゃん。
始めてのお化粧体験、嬉しいですよね。
3歳での地毛結い日本髪
ママから頂いたリクエストは地毛結いの日本髪。
まずは髪の毛を立たせて整えやすいようにするのですが、その様子がファンキー過ぎて、ちょっとビックリしている様子。 安心してください、ちゃんと可愛くなりますから。 毎度、そんな風に伝えてあげています。
3歳の女の子でも出来る日本髪。必用な長さだったり、アレンジだったりについては、こちらのブログ記事でご紹介していますので、是非そちらもチェックしてください。
ちゃくちゃくと準備が整っている妹ちゃんですが、今回主役ではないお兄ちゃんはちょっとつまらなそう。 まだ寝ててよいよね? って何度もきいてみたり、ちょっとかまってちゃんモードw
でも、そろそろお出かけの時間なので、パパと一緒にお支度が始まります。 髪型もキメて貰えるようにリクエスト中です。
いつもと違ってキマった髪型に、妹ちゃん的にも嬉しそう。お兄ちゃん思いですね。
出発前にご自宅でのリビングで記念写真も。
お兄ちゃん、ちょっと big brother ぽい雰囲気があります。これからずっと守ってくれそう!
さて、赤坂日枝神社にたどり着きました。
始めての草履チャレンジですが、歩くのは何とかなりそうな様子。
11時は普段、そこそこ混み合う時間帯ですが、この日は運良く参拝者の数はまばらでした。
もし人が少ない時間帯を狙うのであれば、10時頃か、14時以降の時間帯が狙い目です。
手水舎(ちょうずや)での一枚。
七五三撮影のスタートは大体、ここから。
手水は元々、川や海の水の浄化力により、心と体の穢れを取り去る「禊(みそぎ)」という儀礼が簡略化されたものです。
まあ、それだと難しいので、お子さんには
「神様はきれい好きだから、お水で綺麗にすることで会ってくれるんだよ」と説明しています。
その他、着物を着る理由だったり、本殿の前で手を叩いたり、神様が何をしてくれるのか、などなどを事前に伝えておくと、3歳のお子さんでも七五三事を理解してくれて、お参りも楽しんでくれます。
日枝神社の一番の撮影スポットと言えばここ、境内入り口の風格を感じる神門。
ナチュナルに歩いて貰う感じで写真を残すのが、私的には好きです。
草履が脱げそうになったので手直ししてもらって進みます。
日枝神社の境内での撮影
神門をくぐり、いざ境内へ。
境内の広場は週末になるとかなり混み合っている事も。
ですので、まずは門の周りで写真をお撮りするようにしています。
中での様子だったり、本殿前での記念写真は中の混み具合をみて、ちょっと落ち着いてきてから入るようにしています。
ちなみに、境内の人気の撮影スポットである、右側にある回廊の部分。
ここは10月〜11月の七五三シーズンの週末は参拝者の休憩スペースになっていて、写真を撮る事が出来ません。
もし回廊での写真を残したいなあって場合は、平日がオススメです。
参拝シーン
赤坂日枝神社では本殿内での撮影は禁止されています。
ですので、お子さん達が神様にご挨拶している場面は変わりに、お賽銭箱の前にある参拝所にて撮らせて頂きます。
実は前年度に5歳の七五三を体験済みのお兄ちゃん。
妹ちゃんに手の合わせ方をご指導してくれました。
開運碁盤にて
日枝神社でも人気の撮影スポットの一つ、碁盤。
「碁盤の儀」は、碁盤より勢いよく飛び降りることで、成長と自立することやまた勝負運の強い子に育つことを祈念しているそうです。
でも、飛び降りるのはちょっと危ないので、ひとまずは上の乗っての記念写真で。
ポージングを指導してくれるのはお兄ちゃん。
流石、去年の体験者です。
何気ないワンシーンが一番可愛らしかったり。
約一時間半の撮影中、常にカメラを向けてどんなシーンも逃さないようにしています。
このふとした時の一枚、すっごくナチュラルで良い感じ♪
日枝神社でのご祈祷について
日枝神社では受付とご祈祷する場所は別々。 社殿に向かって左側にご祈祷の受付があり、逆の右側に山王夢御殿という祈祷殿があります。
写真は順番待ちの二人。
ご祈願は30分おきくらいで一日行われているので、タイミングを見てお申し込みをして頂くよう、ご相談しています。
お参りの後にお食事会があったりのスケジュールもあると思いますので、その辺も含めてどのような流れにするかは、事前にご相談させていただいてます。
子供達には大人気の和傘。
いつ登場するかは当日のお楽しみに。
もちろん、お兄ちゃんの分もご用意しています。
山王稲荷神社・千本鳥居
日枝神社の境内の奥の方にある大きめの鳥居。
その階段を少し降りると登場するのが千本鳥居。
ここ数年は外国人観光客にとってもインスタ映えのスポットになっているため、いつも混み合っています。
幻想的な雰囲気がありますよね。 ここもタイミングを見計らって撮るようにしています。
主役だけでのソロショットも撮りつつ...
あれ、お兄ちゃんはいつの間にか一番したまで行っていたw
一時間近く撮っていると、段々と撮影される事が楽しくなってきたみたい。
後半では自らポーズをとってくれる、モデルさん並に大変身!
「ひとりで歩けるもん!」
とはしゃいで走りはじめましたが、やっぱり脱げちゃいますよね。
その後は、裸足で引き続き、滑走しておりました。
ママのソロショットや夫婦だけで撮ったり
この日の為に晴れ姿になったのはママも一緒。
ということで、ママのソロショットも撮ってあげました。
着物でポーズを取るなんて結婚式以来だそう。
でも、凜としていて綺麗ですね。
パパとのツーショットも撮っていたら、やっぱり
「二人だけでずるい」とかまってちゃんモードの娘ちゃん、割り込んで来ましたw
この日のラストカット。
流石に疲れたよね。
これからご家族での記念のお食事会。楽しんできてね。
いかがでしたでしょうか?
こんな感じで七五三詣りの一日、ドキュメントさせていただきます。
気になるかたは是非、お問い合わせくださいね。
bozphoto & styles の七五三撮影
お子さんの成長を祝う七五三。ちょっと緊張気味なお子さん、温かく見守るご両親。遠くから駆けつけてくれたご祖父母達。その日の沢山の瞬間を自然な形で写真に残す事。それが私達の七五三撮影です。10年後、20年後その写真はきっと大切な宝物になると思います♪
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