毎年6月〜8月ごろは海外への出張シーズンである bozphoto & styles。
海外への渡航目的はニューボーンフォトやウェディングフォトのワークショップに参加するということもあれば、
ご依頼をいただいいた結婚式やファミリーフォト撮影と、様々。
今回は New York で二日間、現地に滞在している日本人ご家族から撮影のご依頼を頂き、
マンハッタン臨時オフィスを数日間、立ち上げさせていただきました♪
せっかくアメリカに行くのならということで、NYに行く前にちょっと旅行しようということに。
シアトル、オレゴン、ナパバレー、サンフランシスコ、カナダ、と色々と候補がありましたが、
今回私達が選んだのはグランドサークルという、グランドキャニオンをはじめとした、
ユタ州とアリゾナ州をまたいだ砂漠地帯のエリアの事。
そこには10個の国立公園、16個の国定公園、その他の沢山の自然遺産があります(ウィキペディアによると)
グランドキャニオンには私は18年前程まえに旅した経験がありますが(年がバレるw)、makky が訪れるのは初めて。
国立公園は沢山ありますが、それぞれ時速120キロでぶっとばしても2-3時間は離れている広大なエリア。
そこを、
・ブライスキャニオン
・アンティロープキャニオン
・モニュメントバレー
・グランドキャニオン(ノーリリムとサウスリム)
と5日間で観光してきました。
今回の旅のお話を数回に分けてブログで色々とご紹介していこうと思います。
第一弾は一番思い出に残った、砂漠の真ん中に佇む電気も水道も用意されていない宿泊施設、
Shash Dine’ EcoRetreat という場所に泊まった時のお話をさせていただきます。
正直、ここはホテルというべきか、Bed & Breakfast なのか、キャンプ地なのか、
それとも民宿なのか、ちょっと迷うところがあります(笑)
多分、民宿とキャンプ場の間って感じ。
アンティロープキャニオンがある Page という街での宿泊施設を探していた時、
たまたま見つけたおもしろ物件でした。
宿といってもあるのはテントか、馬車の荷台か、土壁の家か、ログハウス。
そして「電気や水道は一切ありませんが、大自然をお楽しみ下さい」
という歌い文句と、数多くの☆5つのリビューを見て、ちょっとチャレンジしてみるかという事にしました。
google でこのホテルの画像検索をすると、数多くの美しい写真が出てくるのにも、楽しみになりました。
砂漠だからテントはちょっとな。
馬車の荷台は狭そうだし。
ってことで、私達が選んだのは一番安心出来そうなキャビン。
でも、一晩過ごしてみてちょっと後悔。
クーラーが付いているだったら掘っ立て小屋も良いかもしれませんが、
砂漠ではただ単に風通しが悪いだけ。
夜中になってもかなり暑くて、外で寝袋を出して寝たほうがよかったかしれません。
幸い、オーナーさんが大型バッテリーを室内に用意してくれていて、
それを利用しての扇風機に助けられました。
ただ、バッテリーじかけなので、駆動時間は4時間までと、考えて使わないといけませんでしたが。
翌日にテントと、土壁の家の中を見学させていただきましたが、
一番良かったのは、一番避けていた土壁の家。
外は40度を超える暑さなのに、中はひんやりとして10度は涼しくなっていて、
まるでクーラーをかけているかのようでした。
夜ご飯は夕日を拝みながら、外のベンチで食べました。
あ、もしここに宿泊する機会がありましたら、外でサンドイッチとか買ってくる事をオススメします。
オーナーさんがオススメのタコライスをデリバリーしてくれるのですが、
これが劇的にマズいw
20年以上メキシカン料理 love の私ですが、人生で Worst One のタコライスでした。
一緒にここで食べていたポーランド出身のカップルも
「アメリカ旅行で一番の問題は食べ物だよね。
それだけが、どうしても耐え難い」
と話していました(笑)
水道も電気もない生活。
じゃあお風呂は?:
シャワー室は一応用意されていました。
でも、シャワーではなく、水が入ったバケツと桶が用意されていて、
それを自分でバシャッと浴びて体を洗う感じ。
何度も言いますが水道が無いこのエリア。
オーナーさんが生活用水を毎日街からトラックで運んできます。
お風呂の分だけはお湯を沸かしてくれましたので、一応温かい。
砂漠だから暑いだろうと思っていたけど、日が沈みと30度近く気温が下がるこの場所。
夕方の手桶シャワーは吹いてくる風にブルっと来ました♪
トイレは懐かしのボットン♡
夜はサンサンと照りつく太陽で充電されたランプのみ。
消えたら真っ暗。おやすみよ♪
夕ご飯も終えて、日もくれるとさあどうする?
wifi はもちろん用意されていませんし、そもそもどのケータイ会社でもここは圏外w
ハンモックブランコに揺られながら二人で人生について話したり、
日が暮れたら星空を眺めたりして、
9時にはお休みしました。
夜景は噂通り、本当に綺麗でした。
この宿の歌い文句が A Five Million Star Hotel
(5つではなく、500万!)
だけあって、日が暮れるとあたりはプラネタリウム状態。
ただ、この日は満月。
月が明るすぎて、本来見える星の大半はかき消されてしまいました。
月明かりで影が出来たり、シルエットの写真が撮れるって初めて知りました。
こんな眩しい月を眺めると、孫悟空が大猿に変身したり、かぐや姫のお迎えが月からやってくるのも信じようと思えます(^^)
早朝4時半、朝日を眺めながらの起床。
早起きが苦手な我々も、この美しさを見たらなんだか得した気分になりました♪
翌日、朝ごはんをご一緒したのはフランスから来たご家族。
子供達が沢山で5人兄弟なのかなと思っていたら、
なんと男の子4人の息子ちゃんと、長男くんのガールフレンドも同行しての旅行中とのこと。
ガールフレンドも一緒! 流石はおフランスと思ったら、
フランスでも彼女同伴で旅行出来るってのはかなり珍しいとのこと。そうですよね(汗)
こちらのご両親、毎年一ヶ月夏休みの家族旅行をしているのですが、
今回は初めての海外旅行。
子供達に海外での生活も大変して欲しいということで、ご自宅を売って旅行資金を作ったとか。
ご両親の思いっきりの良さには感動しました。
来年か、再来年には日本にも訪れるとのこと。
その時にまた再会出来るのが楽しみです。