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カメラを sony システムに乗り換えました


去年の12月にこちらのブログで私が使用している Nikon の撮影機材をご紹介していたのですが...

実は6月に使用している機材を全て、Sony に鞍替えしちゃいました。

Nikon もとても良いシステムを揃えていたのですが、Sony α9で付け加えられた新機能の数々を見て、

前から気になっていたミラーレスカメラへの期待値がグーンとアップ。一気に買い換える事にしました。

Sony システムのメリットやデメリットは後から述べるとして、まずは使用している機材の紹介から...

左中央に並んでいる二台が Sony α9のボディー。

1台50万円します。高い!!

本当はニコン機材をキープしつつ、SONYに慣れてから少しずつ移行しようと考えていたのですが、

急に結婚式の撮影が舞い込んできて、中途半端な状態で撮影するよりも、

少し結婚式本番前に予行練習をした方が良いかと思い、Nikon 全てをマップカメラさんに捧げました。

使用しているレンズや機材ですが、カメラの上部、左端から

・Batis 135mm f2.8

・Batis 85mm f1.8

・Batis 25mm f2.0

・Sony 35mm f1.4

・Sony 90mm macro

・Sony 55mm f1.8(カメラの右側)

・Nissin i60A

・Godox V860II

・Godox AD200

あとは、

・Magmod のカラージェルやグリッド

・Newswear のポーチ

・Holdfast Moneymaker(カメラストラップ)

・ベルボンのポールポッド

・青いタコさん

を全て、Think Tank のローリングケースに入れて持ち運んでいます。

Holdfast のストラップと、ベルボンのポールポッドに関しては、

nikon 機材を使用していた時のブログ記事で詳しい説明がありますので、

もしお時間があれば、そちらのほうを読んでみて下さい。

Sony のEマウントはしばらくレンズのラインナップが悪くて、Fujiのほうがまだマシじゃないか、って感じでしたが、

最近やっと良くなってきました。

で、現在使用レンズは全て単焦点です。

もうすぐ16-35mm f2.8 が出るので、もしかしたらそれを加えるかもしれません。

ほぼほぼ現在使用しているレンズで間に合っているのですが、

レストラン・ウェディングなどで狭いチャペルスペースなどで100人の集合写真を撮って下さい、

などの無茶振りをされることがあり、その場合は 25mm でも広さが足りない、

そして神社などだと固定位置からしか撮影出来ないということも多いので、ズームは一本位あったほうが良いですね。

135mm はNikon でも使っていたのでとりあえずゲットしましたが、はっきり言って必要無かったかも。

一日の撮影で3%も登場しません。

Sony だと小さくて被写体からの圧迫感も少ないので、寄った写真が欲しい時は自分が近づけば良いし。

Sony にスイッチしてこれまで結婚式を3件、ニューボーンフォトは10件位、

ファミリーフォトは6件位撮影しました。

結果、本当にSONYにしてよかった!! と思う事沢山。

もちろん、慣れるまで色々と大変だった部分もありますが。

こちらは Sony にシステムチェンジをしてから始めての結婚式からの一枚。

かなりアンダーで撮影しておいても、綺麗にシャドー部分が起き上がってくれました。

Sony にチェンジしてよかったことと言えば....

(1)とにかくコンパクト

Nikon D750も 昔のプロ用一眼レフカメラ(D4とか)と比べるとかなり軽くなりましたが、

Sony のミラーレスは更にコンパクト。

キャリアを重ねてくると体力は少しずつ落ちてきて、重い機材は腰に来るので、軽いのは正義です(笑)

カメラが小さい分、被写体に対しての圧迫感も少なくなりました。

新郎新婦さんは一日中撮影されているのでカメラにも慣れてきているでしょうけど、

お祖母ちゃんなどの親族の場合、カメラを向けただけで緊張される方も多いです。

その点、あまりプロ機材ぽく見えないミラーレスカメラは有利です。

ただ、コンパクトな分、大きなズームレンズなどを取り付けるトバランスが悪くなります。

α9に 70-200mm を付けると頭でっかちになってほんと、持ちにくいです。

F2.8系のズームレンズを付ける時は、縦位置グリップを取り付けないと、長時間の撮影で指が疲れてくるでしょうね。

(2)バリアングルの液晶モニター

これは Nikon D750 の時からついてましたが、

Nikon の場合はライブビュー撮影では AFは使い物にならないので、ミラーレスになって良くなったと言えるでしょう。

昔はローアングル撮影の際はほふく前進のような格好をして、ズボンもシャツもドロドロに汚れながら撮影していましたが、

もう仕事終わりの洗濯の心配もしなくてよくなりました(笑)

液晶画面を見ながらの撮影は、ニューボーンフォトでは大活躍します。

訪れるご実家スペースによっては、お腹の上辺りからのアングルでギリギリ55mm を使っての撮影が出来る広さしかない場合もありますので。

この写真も、カメラをかなりローアングルで持ったまま、追尾機能を使って追いかけて撮ったものです。

Canon の場合だと、構図はヤマカンで撮るしかありませんでした。

(3)露出プレビュー

フィルム時代、一眼レフカメラでは露出計で明るさを測ったり、見た目でその時の明るさを予想して、

(快晴だったら ISO 100 で F11、1/250とか、逆光で撮る時は f5.6 まで落とすとか)撮影してました。

デジタルになってから、シャッターを切った後にモニターを見て明るさチェックをしてましたが、

ミラーレスではそれも必要なくなりました。

モニターに映し出されている状態でシャッターを切れば、それが記録される写真です。

アメリカでは chimping って揶揄される、シャッターを切るたびにカメラのモニターをウホウホ見ることが無くなりました(笑)

というか、念のために明るいバージョンと暗いバージョンも撮っておくという必要が無いので、撮影枚数もかなり減りました。

以前は一回の結婚式で3000枚以上撮ることもあり、後からのセレクト作業が大変だったので、少しその負担が減りました。

(4)瞳追従AF機能

今までミラーレスカメラは横の動きには強いけど、向かってくる人物へのAFには弱い印象がありました。

走り回る子供の写真も多く撮る私としては、その辺が問題でしたが、

α9で瞳にピントを当ててひたすら追従していく機能がかなり優秀になり、

フレームの何処にいても被写体がシャープな状態で写真が撮れるようになりました。

結婚式ではそれほど使う事も無いのですが、逆に子供の撮影で大活躍するという、不思議な感じになっています(笑)

(5)静音シャッター

これ、本当に凄い。

全く音が出ないんです。

静音というよりも、無音といったほうが正しいかも。

神社などによっては音がならないビデオだったらずっと撮りっぱなしでも良いけど、

音が出る写真のほうがワンシーンで3カットまでという、けっこう厳しい条件の場合もあります。

そういう時、このカメラだったら撮り放題です(笑)

まあ、音が出ないというのも問題だったりはします。

ポートレイトを撮っている時、シャッター音で相手も撮られているのを意識してポーズしたりするのですが、

無音だといつ撮られているのかわからないので不安になったり、リズムがとりにくかったりするようです。

なので、常に無音ではなく、使い分けるほうが良さそうです。

(6) バッファーのストレスが少なくなった

地味に実はここも良かったという点。

D750だと、連続で7−8枚位連射すると、読み込み中になって数秒間シャッターが切れなくなることがありました。

バッファーといって、SDカードに同時読み込み作業をする許容範囲が8-9枚しか無かったからです。

これ、フラワーシャワーとかチャペルの退場シーンで連射していて、急にフリーズしていたので焦りました。

でも、α9はスポーツ専用カメラを謳ってるだけあり、ガンガン撮れまくります。

無音モードにすると秒間20コマでしたっけ。そんなに必要は無いんですけど、

D750の時みたいに、いちいち間隔を計算しながらシャッターを切る必要がないのはストレスが減ります。

(7)ダイナミックレンジ

最後になっちゃいましたが、キャノンを使っている人にとっては重要な事かも。

Nikon はSONYのセンサーを使用しているのでISOパフォーマンスやダイナミックレンジは同じような良さを感じられますが、

キャノンにはない部分です。

上のドレス写真、実は試しにほぼまっ暗な状態で撮りました。

そこから lightroom を使って4段分位明るくしても、全然問題無い写真があらわれます。

ネガフィルムとポジフィルムの違いまでは行かないけど、大げさにいうとそのくらい、データに許容範囲があって、

ちょっとくらい露出に失敗しても復活出来ます。

【気になった点とか】

さて、良いことばかりを書きましたが、もちろん逆に気になった点、改善して欲しい所なども色々とあります。

【1】メニューが使いづらい

ほんとこれ。どうにかして(>_<)

テレビのリモコンと一緒で、ゴチャゴチャしていてわかりづらい。

マイメニューに必要な分だけ登録して、やっと使えるようになります

【2】フラッシュ撮影の時の使い勝手

オフカメラフラッシュでの撮影を多く手がける人は、引き続き Canon や nikon を使ったほうが良いかもしれません。

露出プレビューの機能、フラッシュを取り付けるとなぜか効かなくなります。

なので、オフカメラ撮影で背景の明るさをチェックしたい場合は、一眼レフのときのようにメーターで図るか、

フラッシュの電源を切った状態でプレビューを見て、撮る時に改めてフラッシュをオンにする必要が。

オフカメラフラッシュ撮影では撮影後プレビューで随時確認が必要ですが、

ミラーレスの場合電子ファインダーの欠点が出てきます。

背面だけじゃなく、ファインダー内にも撮影結果がいちいち表示されるので、リズムよく撮影が出来ません。

ファインダー内はそのまま、背面モニターだけに撮影結果が表示されるといった、一眼レフのような設定があれば良いのですが、

多分構造上むりでしょうね。

大型のクリップオンフラッシュを取り付けた場合のバランスも悪いですし、

SONYのミラーレスは自然光撮影がメインの人のためにあるような気がします。

【3】液晶画面表示のカスタマイズがあまり出来ない点

撮影している時の画面、もう少し細かく表示出来るものを選べないかなあ?

全表示あり、全部なし、あとはヒストグラムとか、水平計表示ってのがありますけど、どれも中途半端。

現在のホワイどバランスとかピクチャースタイルとかは表示されなくてもいいけど、カードの残数は常に見ておきたい。

でも、残数を見る場合は全表示にする必要があるんですよね〜。

と、今のところの問題点はこのくらい。

ココらへんに目をつぶれば、本当にいいカメラ。

今までの一眼レフから時代が変わったという、新世界のカメラって気がします。

レンズについてとか、結婚式を撮影していてどうかなども、またそのうち書こうかなと思います。

by Tsutomu

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