2021年10月13日

足袋はウサギさんの耳 - 横浜市磯子区での七五三

「ウサギさんの耳を被せるね!」

bozphoto & styles の着付け師さんがお子さんに足袋を履かせる時にいつもかけている言葉です。

七五三の際に初めて着る事になる足袋。

このツルツルした感覚で、親指に挟まる感覚が気持ち悪くて、

履いてくれるまでとっても時間がかかる事がある、ちょっと変な靴下。
 

でも、これを履いてくれないと、七五三が始まりません。

そこで着付師さんがかけてくれるのがこの魔法の言葉。
 

「え? ウサギちゃんだったらちょっと可愛いかも」

って思ってくれているのか分かりませんが、

この声がけをするようになってから、不思議とすんなりと足袋を履いてくれるお子さんが増えました。

ウサギさん。

言われるまで気がつかなかったけど、

確かにそう見えなくもないですね♪

(下に続く)

さて、今回七五三で訪れたのは、2015年にパパとママの結婚式の和装ロケでお邪魔したご実家。

三渓園での撮影だったのですが、

その前に「ご自宅から花嫁になる」的な感じでご実家でお支度をする事になりました。
 

最初はレンタルの白無垢を着る予定だったママ。

だけどお支度をしている間、急に思い立ったように押し入れを調べ始めたお祖母ちゃん。
 

見つけてきたのは、彼女がこの家に嫁いだ際に仕立てたという花嫁衣装。

しかも、家紋入りの立派な白無垢でした。

多分、60年前くらいの超アンティーク。
 

 

こんな素敵な衣装があるんだったら、こちらを着るしかないでしょ!

って事で急遽衣装チェンジをしたあの日。
 

あれから6年が経ち、娘さんも晴れて3歳の七五三を迎える事になりました。
 

彼女の衣装も勿論、家族が代々着てきたお着物。
 

ご自宅を出発する前に、6年前と同じ場所で記念写真を撮りました。

ウェディングドレスって流行があって、中々20年、30年後に着れる物じゃないけれど、

着物の良さはずっと変わりません。

20数年後、娘ちゃんが結婚する時にまた着てくれると良いなあ。

それまで曾お祖母ちゃんの衣装、大事にとっておかないとね。
 

そんなお話を皆さんでしながら、七五三のお参りに向かうのでした。

(下に続く)

ちょっと人見知りもあり、基本的には真面目顔の娘ちゃん。
 

沢山の言葉をかけたり、笑顔になってくれるのに頑張ってみましたが

一番笑ってくれたのは、歩いている際にぽろっと草履が脱げた時。

コロコロと転がってしまうのがとっても楽しかったみたい。

落ちるたびに大笑い。

良い表情が残せましたが、子供の笑いのツボって難しいですね。

何がヒットするか、まだまだ置くが深いなあと思うのでした。

(下に続く)

ご祈願も全て終わったと、ご近所の公園に訪れました。

七五三参りを行ったのは地元の氏神様。

だけど、とっても小さな境内なので、あまり色々な写真は残せません。
 

でもお子さんに元気があれば、もう少しだけ別の場所で写真を残す事が出来ます。

きちんとしたポーズじゃないけれど、いつもの日常的な素顔を、

七五三の衣装でも撮っておくの、良いかもです♪