1月18日

愛犬との生活と、ドイツでの犬事情と

1月18日にまでなってしまってもう遅いかもしれませんが…

新年、明けましておめでとうございます。

2024年も bozphoto & styles をよろしくお願いします。

bozfamily を以前からフォローして頂いている方はご存じかもしれませんが、我が家にはもうすぐ3歳になるシュナウザー、アンズさんがいます。

今年は年始から、愛犬家としてはとっても問題提起となる事件が起きました。皆さんご存じの、1月2日に羽田空港で起きた飛行機事故の事です。

この事件でカーゴスペースに入れられていた猫と犬が亡くなった事で、飛行機の座席にもペットを乗せるかどうか問題という話題が盛り上がりました。

ヨーロッパではペットが搭乗出来る空港会社も意外にあったりして、日本はまだまだ遅れているって考えと、でも犬やネコのアレルギー体質の人はどうするんだ?という反対派がガチにぶつかってかなり議論はヒートアップしました。

ヨーロッパは進んでいるんだという話は良く出てきますが、はたしてどうなのか? 気になってここ最近、色々な事を調べてみました。

今回の記事はファミリーフォトとは全然関係ないですが、愛犬や愛猫ちゃんを大切な家族の一員と捉えている方も多いですし、ちょっとドイツでのペット事情について色々と調べてみましたので、そのご報告として、こちらの記事でご紹介させていただくことに。

はたしてドイツと日本、どちらが良いのか、すぐには答えが出ない部分があると分かります。

よろしければ、少しお付き合いください。

※写真は去年の新年にうちの杏(アンズ)さんと撮ったお正月写真♪

今回は記事とは関係ないですが、我が家の娘ちゃんの写真を挿絵に記事を書かせていただきました。

山中湖で富士山を背景に

ヨーロッパには色々な国があり、それぞれでペット事情は違います。今回ドイツを選んだのは、住んでいる知り合いが比較的多いのと、けっこう日本と対照的な部分が多かったので、選ばせていただきました。

最初に結論からお伝えしますと、ドイツでは比較的ペット(今回の話では犬)に対してかなり寛大な部分が多い分、飼い主が求められている事も多いです。

ようするに、権利を与える分、義務もしっかりと果たしてもらおうって事です。

いくつかドイツ在住の方のブログ記事などを拝見して書かれていた、ドイツでの犬事情の要点をまずはご紹介させていただきます。

・電車・バス・タクシーなど公共交通機関は全て犬はOK

・犬を連れてくる事がOKの職場もある(直属の上司による)

・スーパーはダメだけど、レストランやカフェは高級店以外はけっこう犬の持ち込みOK

・飛行機はキャリーバッグに入れて8kg未満であればOK

・ペットホテルも充実していて、24時間体制で管理して、空港の送迎サービスがある高級ホテルまである

・公園によってはノーリードでも全然OK

などなど、日本で犬を飼っている身としては羨ましいと思える事が沢山あります。

良い事づくしのようですが、その代わり、飼い主に求められている事も「義務」も沢山あります。

こちらも要約しますと、

・犬税がある

・犬を飼う際、飼い主と犬のトレーニングを受ける必用がある

・ペットショップでの犬の店頭販売はない

・6時間以上外に連れ出さないのは虐待

・犬を飼う際、部屋の広さなどによって飼えるペットの大きさが決まる

・違法な飼い方をしていると、ペットは没収される

一つ目の犬税(Hundesteuer)

年間で13000円から2万円で、2匹目以降は累進課税でドンドン高くなります。

平均的な1年分の犬税は約16000円ほどですが、自治体によって金額はかわり、都会のほうが高いようで、ベルリンだと2万円以上はするそう。

そして、2匹目は1匹目よりも高く、3匹目以降は更に高くと、累進課税でドンドン上がるそう。要するに、多頭飼いは控えろって事ですかね。

犬税を支払わないと、最大で100万円の罰金が科せられるそう。高いですね!

ちなみに、犬税は普通税なので犬のために使われる訳ではないけれど、ドッグランなどの充実にも使用されているかもね、って感じらしいです。

河口湖が一望出来るドッグランで

そして、イヌを飼う際に飼い主と飼い犬とそれぞれ、躾け教室に通う必用があるとか。犬だけでなく、飼い主の教育も必須ってのが日本と違いますね。

トレーニングは法律では必須とは定められてないけど、無駄吠えしていたり、明らかに躾けされていない犬は近所の人から通報されて、場合によっては市の職員に没収されちゃう事もあるみたい。

地域によっては、中型犬以上の犬を飼う為のライセンスが必用だったりすると記載されている記事もありました。 犬ではなく、飼い主のトレーニングの事ですね。 ライセンスが無いと、ブリーダーからも犬を譲って貰えないそうです。

「ドッグトレーナーズスクール」に通ってペーパーテストを受ける必用があり、まるで運転免許証のような感じです。

伊東市の秘境的神社で

補足ですが、ドイツにはペットシーツが販売されていないそうです。

犬の排泄は外でする物だから、ペットシートなんて必用無いだろうって考え方みたい。 

でもさ、雨の日とか雪の日はどうするでしょうね? 飼い犬を一日二回以上合計1時間散歩させる事を法律で義務化する動きもあるみたいだから、雨の日でもとりあえず外に出せよ、って事ですかね?

箱根にある富士山が一望出来るカフェで

以上の事を総合的に踏まえると、果たしてドイツが犬の飼い主にとっての「天国」かどうか、けっこう微妙な所ではあります。

犬にとって優しい環境ではあるけれど、飼い主にとってはかなり大変。 ワンコを2匹、3匹飼っている知り合いが何人かいますが、税金だけで年間4-5万円払う必用があるし。

日本は良くも悪くも無策、というかほったらかし。

バスや電車に犬を乗せる事は出来ませんし、上の写真のように、レストランでペットOKと書かれていても、基本はテラスのみなので、冬場とか凍えながらご飯を食べる必用はあります。

だけど、飼い主にとっては楽ちんでもありますね。求められている事も少ないですから。

私が住んでいる吉祥寺でしたら、犬同伴(室内)なハンバーガーショップ、焼き肉屋、居酒屋、イタリアンレストラン、なども充実していて、実は今の状態でも十分満足だったりしていますw

ちなみに、実はドッグカフェはあまり好きではありません。

だって、ドッグカフェに来るワンちゃん達って、けっこう躾けがなっていない子が多いから。 下手したら、ドッグカフェで飼われている犬が無駄吠えが多かったり、こちらに喧嘩を仕掛けてくる事もあるし。

昭和記念公園でのピクニック

1月2日の飛行機事故で犬の飛行機同伴についてや、ペットの日本と他の国での事情について調べる機会が出来ました。

結果わかったのは、最初にも書かせていただいた、

権利には義務も随行してくるって事。

どうでしょうね?

愛犬ちゃん達を飼われている皆さん、これからの日本のペット事情、どのように変わっていくべきだと思われますか?

bozphoto & styles は東京・吉祥寺を拠点にファミリーフォト、ウェディング、ニューボーンフォトなどを手がけている写真事務所です。今後、ペット撮影などにも力を入れていこうとも考えています。 プランが出来上がりましたらホームページにもアップします。お楽しみに!

参考資料のリンク

Goron - ドイツのペット事情

Pochi Tokyo - ドイツの街角から ~犬と人々の暮らしの関わり。ドイツで行われている犬税とは?

ミルキーウェイ★日本スピッツと - 犬の【飼い主資格制度】ドイツペット事情

Good Boy Heart - <犬のこと>やっぱり!ドイツはペットシーツがいらない国

Reuters - 犬の散歩は1日2回1時間、ドイツの義務化方針に飼い主らは失笑

おでかけわんこ部 - ドイツのリアルな犬事情を教えて!ドイツ在住特別部員なつさんに愛犬もずくくんとの暮らしや日本との違いを聞いてみました!