2018年2月17日

クラウドサービスでの写真データのバックアップについて

撮影したデジタルデータをどのように bozphoto & styles ではバックアップしているかのお話。

1つのブログエントリーで済ませようと考えていたのですが、

いつの間にか長引いて、4つ目の記事になってしまいました(汗)

前に書いた記事はこちらから

・その1 デジタルデータをバックアップする大切さについて

・その2 デジタルデータをどのように保存しているか

・その3 クラウド(インターネット)での写真のバックアップサービスについて

最後はいくつかあるクライドのバックアップサービスについて、サービスの違いと、

どこがオススメかについて書かせていただきます。

この記事を書くのにネットで色々な記事を日本語と英語で検索してみました。

日本語ですとこちらのページが料金やサービス内容について、けっこう詳しく書いていました。

https://freesoft-100.com/topic/online-storage.html

ちなみに、多くのウェブストレージサービスはコロコロとサービス内容を変更しますので、

現時点でやっていても、一年後には無くなっていたり、もっと良くなっていたりする可能性もあります。

【iCouldについて】

順番ではないですけど、まずはapple が提供している icould から。

iphone を使用している人だったら、撮影したデータをウェブ上に自動保存してくれるから便利です。

このサービスが始まるまでは、iphone の容量が満タンになってきたらイチイチパソコンに繋げてデータをバックアップしてました。

でも、うちの makky みたいにiphone で沢山写真を撮っている人だと、

無料プランの 5GB だとあっという間に容量を超えてしまい、50GBとか 200GB に変更しないかって言われます。

50GB だと月々130円、20GB で400円、2TBで1300円です。

必要か? 有料プランは必要ないと思っています。

とりあえず無料プランでバックアップしておいて、それを後から紹介する別のサービスにどんどん移していったほうが安上がりです。

icould ってウェブギャラリーも無いし、容量の割に高いし、iphone 以外の写真データの保存、しにくいし。

iphone をメインにしていて、写真しか撮らない人だったら 50GB のプランをとりあえず使うのも良いかもです。安いですし。

【OneDriveについて】

OneDriveはマイクロソフトが提供しているサービス。

これについてはウェブで調べても、レビューを書いている記事が余り見つかりません。

使っている人、少ないってことでしょうか(笑)

昔は無料で使用出来たのが15GB だったのが、iCould と同じ 5GBに減っちゃいました。

有料プランも、容量だけで考えると同じ料金 iCould のほうが多いです。

(OneDrive は1TBで 1274円、iCould は 2TBで1300円です)

マイクロソフト office の最新バージョンが欲しいって人だったら、

Office のクラウドプランが一緒についてくるみたいです。

私は office 2011を未だに使っていて、ぜ~んぜん問題ないので必要ないですが…

以前は容量無制限だったこともあるみたいですが、

データを75TB もアップロードしたユーザーがいたため、1TBに制限されたみたいです。

私だって、無制限だったらRAWデータ保存用に同じような事していたかもしれません(笑)

dropbox について】

bozphoto & styles で使用しているサービスの1つです。

我々はクラウドサービスとして dropbox と smugmug の両方を使用しています。

1つにまとめることが出来れば良いのですが、お互いに色々と機能が違い、

そしてどっちにも利点があるので両方使用しています。

無料版だと 20GB、有料版は1つだけで、1TB で年間 12,000円です。

他と比べても平均的ですね。

便利なのは、パソコン上にdropbox のフォルダーが制作され、

その中に入っているデータは全て、ネットがつながっていると常にオンラインに自動バックアップされること。

ノートパソコンと事務所のパソコンを同じアカウントで繋げておけば、

同じ内容が常に複数のパソコン上で同期されます。

bozphoto & style の acco は以前は事務所に来てもらって編集作業をしていましたが、

一年半前に息子ちゃんが産まれてからは在宅勤務。

dropbox を使用することで、編集して欲しい lightroomデータを自動的に送ってくれて、

編集されたデータも気がついたら届いているってなるので、かなり助かっています。

(それまでは 外付けHDDを毎回郵送するとか考えていましたので)

あと、lightroom や photoshop で写真を編集している間は、

そのデータは必ず dropbox のフォルダー内で保存するようにしています。

mac にはタイムマシーンという便利な自動バックアップ機能がありますが、

それとは別に毎秒ネット上に更新データがバックアップされているので、

今から3分後に嫁とケンカしてパソコンに3階から落とされ、

パソコンが二度と動かない状態にまで破壊されたとしても、別のパソコンですぐに同じ作業を再開出来ます(笑)

もう一点便利なのは、うっかりデータを削除したとしても、30日間は保存されているので(見えなくなっているだけ)、

dropbox のネットアカウントに行けばすぐに復旧出来ます。

これで助かった事、何度かありました。

欠点は、同期スピードはちょっと遅い事。

まあ、事務所のパソコンは常につけっぱなしなので問題ないでしょう。(エコではないですが)

中止した方がいいのは、wifi が無いカフェとかで スマホのテザリング機能でネットに繋げている場合。

うちのスタッフからもし大量データが送られてきたのを気が付かなかったら、

あっという間に スマホでの通信制限の 7GB を超えてしまうこと。

wifi が無い環境では dropbox の通信機能をオフにしておいたほうが安全です。

あと、写真サービスに特化しているわけではないので、ギャラリー機能とかないこと。

1TBというのは多いようで、プロカメラマンをしていると実は対して大容量でもないので、

今まで撮影した写真データを全て保存したいのであれば、別のサービスを使った方が良いです。

bozphoto & styles では

・dropboxは作業しているデータを常にバックアップするため

・smugmug は編集が終わったデータを保存するため

と使い分けています。

【Amazon Drive & Google Drive について】

それぞれ分けて書こうかと考えていましたが、文章がだんだんと長くなってきたので、まとめちゃう事に(笑)

まずは容量のお話。

google drive は 1TBで月1300円、10TB だと13,000円です。

最高の30TB だと 月 39,000円です。

Amazon driveは 1TBだと月 1150円、もしくは年間 138,000円。

以前は無制限プランがあったと思うのですが、いつの間にか無くなりましたね。

google と同じで最大で 30TBに変更されています。

やっぱり、無制限プランって難しいのですね。

ただ、コロコロ内容が変わると、使用者としては困ります。

写真データだけに関しては、amazon も google も一応、無制限プランがあります。

amazon の場合はプライムメンバーだったら無制限で写真データを保存出来ます。

google にも無制限のサービスはありますが、こちらは写真データが自動的に 最大で2048 x 2048ピクセル

にまで縮小されちゃうので、オリジナルサイズで保存したいのであれば、amazon プライムの写真サービスのだと、圧縮されずにデータを保存出来るそうです。

あと、amazon のほうだと、RAWデータも保存出来るみたいです。

【smugmug について】

さて、最後になりましたが、本命の smugmug について

ここ、日本語版のサービスが無いので日本ではほとんど知られていませんが、

アメリカのプロフォトグラファーの間ではかなり浸透しているサービスです。

英語オンリーですが、英語が余り使えないうちの acco も問題無く使用しているので、

それほど問題ないと思います。

※これから色々と smugmug のメリットを書きますが、あくまでも個人の感想です。

回し者では(ステルスマーケティング)ではありません(笑)

まずは気になる料金。

他にはある無料プランはありません。

年間契約だと33%ほど安くなり、月4ドルから30ドルまで色々とプランがあります。

私達は二番目の power、月5.99ドルのプランを使用しています。

もっと高いプランとの違いは、写真を販売したい人とかによるみたいです。

smugmug はアメリカのウェディングフォトグラファーが、撮影したお客様にプリントを販売する代行サービスとして成長したみたいです。

残念ながら、プリントサービスは日本ではやっていませんが。

smugmug で魅力的なのは、容量無制限ということ。

(ただし、写真は jpeg オンリー。サイズは 一枚辺り50MB だったらOK)

動画は1つのファイルにつき 3GB まで、20分までであればOKだそうです。

RAWデータをアップロードすると unknow files と出て弾かれます。

まあ、RAWデータはどちらにせよ容量が大きすぎてアップロードにも時間がかかるし、

クラウド保存には向かないので、必要無いかなと考えています。

どうしてもRAWデータも保存したい場合は、上記した amazon のサービスを使用しても良いかもです。

google とか他のサービスはコロコロとプラン内容や容量を変更していますが、

smugmug はサービスを始めたのが 2002年、その少し後くらいからずっと無制限プランをキープしているので、今後変更することは無いとは思います。

(ちなみに、Amazon のサーバーを使用しているそうですが)

現在、bozphoto & styles ではフォトグラファー活動を始めた20年前からのデータを全て、smugmug にアップロード/バックアップする作業をしています。

今のところ8TBくらいになりました。

その他のメリットとしては、

・アップロードが早い。

 同時に3つまで送信されるので、けっこうサクサク進みます

・管理ししやすい 

フォルダー単位で管理出来て、観覧する時も「ファイル名」「アップロードされた日付」「編集された日付」「撮影された日付」「撮影された場所」など、色々な条件で順番を変えてくれます。

amazon drive だと、「撮影した日」か「アップロードした日」でしか順番を変更出来ません。

・公開・非公開が楽。パスワードも付けることが出来る。

サンプル写真は公開したいけど、お客様の写真はプライベートなので非公開にしたい場合は、

予測されないようなランダムは英数のURLにしてくれたり、パスワード制限をつけてくれます。

この機能があるので、結婚式やニューボーンフォトを撮影したお客様にも、smugmug に写真をアップロードして、ウェブギャラリーとして無期限で写真を見れるようにしたり、アルバムレイアウトの確認用のページとして使用したり、データをダウンロードして欲しい時に、それぞれのフォルダー単位でのダウンロードリンクも作ってくれます。

・ギャラリー機能がいい感じ

バックアップ用のストレージだけでなく、写真をシェアしたい時のギャラリー機能としてもすぐれていて、

レイアウトや色も自分のホームページを作るように、けっこうカスタマイズ出来ます。

ロケフォトや結婚式で過去の作品をお客様に見て頂く場合は、smugmug のギャラリーページを紹介しています。

英語オンリーというのがちょっとネックかもしれませんが、フォトグラファーにとっては便利な機能が盛りだくさん。

トライアルもありますので、是非試してみて下さいね♪